室内で犬を飼う場合のレイアウトのポイントは?|準備から注意点まで詳しく紹介

さまざまな犬種がいる中で、室内犬は特に人気の犬種です。しかし、室内犬を飼うときには、室内のレイアウトをしっかり考える必要があります。この記事では、室内犬を飼うメリット・デメリットや、安全で快適に生活できるレイアウトについて紹介します。ぜひ参考にして、レイアウトを検討して見てください。

室内で犬を飼うメリット・デメリットは?

ここでは、室内で犬を飼うメリットとデメリットについて詳しく説明します。

メリット

室内で犬を飼うと、外飼いと比較してコミュニケーションやスキンシップを取りやすい点がメリットです。犬が何をしているのか、ご機嫌なのか怒っているのかなどを確認しやすいでしょう。加えて、体調の変化や異変にもすぐに気づきやすい点もメリットです。外飼いに比べて被毛や手足が汚れにくいため、お手入れも比較的楽だといえます。

デメリット

一方、室内で犬を飼うデメリットは、抜け毛や臭いの対策が必要な点です。抜け毛は放置しておくと衛生的によくないため、しっかりとした掃除が必要です。臭いも来客を考えると、デメリットになってしまいます。また、トイレトレーニングなどのしつけを行わないと、近所迷惑やトラブルにつながる可能性があるので注意しましょう。

犬種やオス・メスの違いによる室内飼いのポイントは?

ここでは、犬種やオス・メスの違いによる室内飼いのポイントを説明します。

犬種による特性を理解する

室内飼いを検討する場合は、犬種による特性を理解しましょう。犬種によっては、室内飼いに向いていないためです。たとえば、洋犬と日本犬を比較すると、日本犬のほうが警戒心や縄張り意識が強いため、洋犬のほうが室内で飼いやすいといえます。室内で日本犬を飼うときは、特性を理解した上でパーソナルスペースを十分に確保してあげる必要があります。

性別による違い

犬の性別によっても、室内で飼う場合に気をつけるべきポイントがあります。

オスは、運動不足になってしまうと攻撃的になる可能性が高くなります。縄張り意識が強く、マーキングの習性があります。一方、メスは比較的穏やかな性格の子が多いのが特徴です。ただし、避妊手術をしていない場合、ヒートという発情期を迎えます。生理の準備をしておく必要があるでしょう。

犬の室内飼いに適した温度設定

ここでは、室内犬が快適に過ごすための適した温度設定について説明します。

犬にとっての適温とは?

室内で犬を飼うときの温度設定は、被毛の種類や季節によって異なります。適温は、それぞれ次の表のとおりです。

 

  シングルコート ダブルコート
夏場 22~25℃ 23~26℃
冬場 20~25℃ 19~23℃

ダブルコートの犬種は換毛期があるため、シングルコートよりも寒さに強い傾向にあります。また、室内犬の中でも小型犬や子犬は、寒さに弱いため冬場は特に注意が必要です。

犬が見せる暑さ・寒さのサインをチェック

暑いとき

犬が暑いと感じたときには、呼吸が荒く「ハァハァ」と息をします。また、冷たい床の上でぐったり伸びている場合も、暑いときのサインです。このようなサインを確認したら、クーラーを使って室内の温度を調整しましょう。もしくは、ペット用のクールマットなどの体温を下げるアイテムを活用してください。

寒いとき

犬が寒いと感じたときには、体を小さく丸めたり、震えたりします。このようなサインを確認した場合は、エアコンやヒーターなどで室内の温度を調整してあげてください。こたつは長時間入っていると、脱水症状を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。寝床を湯たんぽで温かくしてあげたり、犬に服を着せてあげたりするのも効果的です。

犬を室内飼いするときのレイアウトのポイント

ここでは、室内犬飼うときの部屋のレイアウトについて説明します。

室内犬を飼う場合の床は、滑りにくいものがおすすめです。クッションフロアやタイルカーペットといった、柔らかくてクッション性のある床材が最適でしょう。トイレトレーニングを終えていれば、絨毯やカーペットを床に敷く方法も効果的です。

トイレ

トイレはトイレトレーニングができていれば、基本的にどこにおいても問題ありません。ただし、ベッドやクレートからは離れた場所に設置するのがおすすめです。トイレで寝る癖がついてしまう可能性が高くなってしまいます。

サークル・ゲージ

サークル・ケージはリビングに配置するとよいでしょう。室内犬は家族が見えることで落ち着いて過ごせるためです。ただし、動線や外が見える窓際などの設置は、犬の警戒心が強くなってしまうため避けるべきです。

グッズやおもちゃ置き場

犬用のグッズやおもちゃは、犬の届かない位置で犬専用の部屋やリビングに置いてください。犬は何でも口に入れてしまうため、誤飲する可能性があります。飼い主さんが留守の場合は、犬が遊べるようにサークル内に入れてあげましょう。

リビング

リビングは、室内犬のサークルやゲージ、おもちゃを置くため、整理整頓する必要があります。また、犬が感電するのを防ぐためにも、コードやケーブルが噛まれても問題ないように対策しましょう。壁紙は引っかかれてもすぐ張り替えられるもの、防音・防臭効果のあるものがおすすめです。

キッチン

キッチンには、犬が入らないように仕切り柵をつけましょう。電化製品のコードや調理器具、調味料など、犬にとっては危険になりうるものがたくさんあります。犬が自由に出入りできないような対策が重要です。

玄関

玄関も、キッチン同様に自由に出入りできないよう工夫が必要です。ゲージを使って放し飼いを避けたり、玄関を二重扉にしたりなど対策しましょう。また、犬をしつけて玄関からの飛び出しを防止することも有効です。

犬を飼う部屋のインテリア

ここでは、室内犬を飼うときの部屋のインテリアについて説明します。

インテリアアイテムの選び方

ラグマットやフロアマット、ソファなどのインテリアアイテムは、基本的に防水加工されたものがおすすめです。犬のおしっこなどの汚れから守ってくれます。また、カーテンは遮光性・防音性があり、素材は厚み・重みのあるものを選びましょう。

避けるべきインテリアアイテム

室内犬を飼う場合は、高さのある家具・家電は設置を避けましょう。転倒した場合、犬に危険が及ぶためです。同様の理由で、固定できない家具・家電も気をつけてください。また、ゴミ箱に関しては、ゴミの誤飲誤食を防ぐために蓋付きのものにしましょう。

犬を室内飼いするときに確認したい注意点

ここでは、室内で犬を飼うときに知っておきたい注意点について説明します。

事故を防ぐための対策をする

室内犬が、事故を起こすことを防ぐ対策をとりましょう。命に関わる危険につながる可能性があるからです。放し飼いを避ける、いたずらされたくないものや危険なものは片付けるといった対策をとりましょう。また、留守が多い場合はWebカメラの設置を検討するとよいです。室内のレイアウトを変更したら、一定期間を過ごしてみて問題ないか確認してください。

放し飼いは慎重に

放し飼いには、犬がいうことを聞かずに飛び出す、わがままになるといったデメリットがあります。また、おもちゃやゴミの誤飲誤食や、事故につながるといった危険性も高くなります。そのため、放し飼いをする前に、ハウスやゲージを設置するほうが賢明です。犬にとっても自分の居場所ができるため、ストレス軽減にもなるでしょう。

誤飲誤食を避ける

室内犬を飼う場合は、人間の食べ物や危険なものをそばに置かないように注意してください。体調不良や命の危険に発展することがあります。室内にある危険なものは、犬が近づけないように仕切りを作る、しつけをするなどの工夫をこらしましょう。

誤飲誤食を避けるべき危険物

室内犬が誤飲誤食を避けるべき危険物には、次のようなものがあります。それぞれのものを誤飲誤食した場合の対処法もまとめました。しっかり確認して、事故が起きても焦らずに対応できるようにしましょう。

 

         注意する危険物 誤飲誤食した場合の対策
生活用品 ティッシュペーパー、使い捨てカイロ、コードやケーブル、針、電池、硬貨、糸やヒモ状のもの、アクセサリー、文房具 誤飲したものを確認し、できるだけ早く病院を受診しましょう。電池の場合は、できれば種類を確認しておきます。針の場合、体内を傷つける可能性があるため吐かせてはいけません。
洗剤や薬品 洗剤、漂白剤、医薬品 吐かない程度に水を摂取させた後、病院を受診しましょう。
衣類 タオル、靴下 誤飲したものの大きさを確認し、危険性のある大きさであればすぐに病院を受診しましょう。ごく小さいものでも、念のため病院に連絡し、指示を仰ぐと安心です。
嗜好品・食品 タバコ、お酒、梅干などの種、串や魚の骨 誤飲に気づいた時点ですぐに病院を受診しましょう。串や骨の場合、体内を傷つける可能性があるため吐かせてはいけません。
犬用おもちゃ 誤飲したものの大きさを確認し、危険性のある大きさであればすぐに病院を受診しましょう。ごく小さいものでも、念のため病院に連絡し、指示を仰ぐと安心です。

消臭対策を行う

室内で犬を飼育する際は、消臭対策もしっかり行いましょう。シャンプーやブラッシング、歯磨きなどで、犬を清潔な状態に保ってあげてください。また、室内の換気やトイレシートのこまめな交換も効果的です。消臭グッズの活用や建材を工夫することでも、消臭対策ができます。

賃貸物件でのルールやマナー

賃貸物件で飼う場合は、ルールやマナーを必ず守るようにします。たとえば、共有スペースではルールにしたがってリードをつけて抱っこするなど配慮しましょう。また、ほかの居住者の迷惑にならないよう、夜中に犬が吠えないようにしつける必要もあります。

汚れや抜け毛のケアを行う

汚れや抜け毛のケアも注意しておきましょう。散歩から戻ってきたら、水またはぬるま湯で湿らせたタオルで、足裏をふきます。犬の体についた汚れを落とすために、ブラッシングすることも大切です。ブラッシングは、抜け毛対策にも効果的なため、しっかり行いましょう。抜け毛があれば、掃除機や粘着テープなどでこまめに掃除すると、衛生面でも安心です。

まとめ

室内犬を飼うメリットやデメリット、レイアウトのポイントなどを紹介しました。室内犬を飼う際は、気をつけるべきことがたくさんあります。この記事が、室内犬の飼い方の参考になれば幸いです。 愛犬の床は、フロアコーティングの老舗として、施工実績が多数あります。床のレイアウトに関しても、適切なアドバイスが期待できるでしょう。室内犬を飼ううえで床のレイアウトで悩んでいる場合は、ぜひご相談ください。