垂れ耳タイプには小型犬から大型犬までさまざまな犬種がいます。この記事では、垂れ耳タイプの犬種ごとの特徴や、垂れ耳だからこそ注意すべき病気について解説しています。自宅に垂れ耳タイプの犬を迎える際の参考にしてください。

垂れ耳の犬がいる理由

犬には、耳が立っている犬種と垂れている犬種がいます。なぜ垂れ耳の犬がいるのか、その理由について解説します。

犬の祖先に垂れ耳はいなかった

犬の祖先であるオオカミは耳が立っています。自分たちの敵から身を守るために、広範囲の音を常に拾い集めて危険を察知する必要がありました。そのため、犬の祖先に垂れ耳はいなかったといわれています。犬が人間と暮らすようになる過程で、垂れ耳の犬が生まれてくるようになりました。

垂れ耳タイプの犬種が生まれた理由

垂れ耳の犬種が誕生した理由には、諸説あります。そのひとつが、聴覚よりも嗅覚が重視されるようになったことです。人間と生活をするようになった犬は、獲物を探すために嗅覚を使います。より嗅覚を鋭くするため、耳からの情報を集めないように耳が折れたという説があります。

ほかにも、人に可愛がられる外見として進化した、野生のころのように気を張って生活する必要がなくなったため、などさまざまな説があります。

垂れ耳タイプの犬種14選

ここでは、14種類の垂れ耳タイプの犬種の基本情報や特徴について解説します。

ダックスフンド

短い足に胴長、長いマズルを持つのがダックスフンドです。体の大きさ順にスタンダード、ミニチュア、カニンヘンの3種類に分類されます。もともと狩猟犬として改良されて誕生した犬種のため、小柄ながら運動量が多いのが特徴です。明るく人懐っこい性格で、愛玩犬だけでなくパートナー犬としても活躍しています。

トイ・プードル

巻き毛に大きな目、垂れ耳とまるでぬいぐるみのような愛らしい外観が特徴の犬種が、トイ・プードルです。毛が抜けにくいため、室内犬として選ばれる犬種としても人気です。好奇心旺盛で活発、運動量も多いため一緒に遊んだり、外出を楽しんだりしたい人にも向いています。

マルチーズ

長く繊細な純白の被毛が特徴のマルチーズ。古代ローマやエジプトなどの文献にも登場するほど歴史が長く、王室や貴族の女性からも愛されてきた犬種です。性格は穏やかで従順なため、飼い犬としてはもちろんセラピー犬としても多く選ばれています。

アメリカン・コッカー・スパニエル

鼻先が短く、丸くて小さい頭を持つアメリカン・コッカー・スパニエルはもともと鳥の猟犬として活躍していた犬種です。俊敏で持久力があり、水鳥を狩るのも得意だったため水に入るのを好みます。人懐っこく従順で、飲み込みが早いためしつけもしやすいです。作業犬としても活躍しています。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

長い被毛を持つ犬種です。騎士のような勇敢で気品のあふれる風貌から「キャバリア」、イングランドの国王チャールズ1世や2世に愛されたことから「キング・チャールズ」の名前がつけられています。明るく温厚、人見知りもしないため子どもから高齢者まで幅広い年齢層と仲良くなれる犬種です。

パグ

中国発祥の犬種です。オランダに伝わったことから、ヨーロッパに広がり全世界で愛されるようになりました。顔のしわと大きな目が特徴的で、「ぶさかわ」とも形容される愛嬌のある見た目やしぐさが人気になっています。短い毛と筋肉質の体、明るく甘えん坊の性格が特徴です。

シー・ズー

美しい被毛が特徴の、中国発祥の犬種です。ペキニーズなどの犬種を交配して生まれた愛玩犬で、中国王朝でも愛されていました。賢く明るくて温和、社交的で愛情深い犬種のため、飼い主に寄りそうことが多いです。セラピー犬としても多く選ばれています。

ミニチュア・シュナウザー

大型のスタンダード・シュナウザーを改良、小型犬と交配させて誕生した、ドイツ生まれの犬種です。被毛が密着していて、垂れ耳の周辺にも毛が多くなっています。農場のネズミ駆除などで活躍していた犬種です。まじめで前向きな性格のため、トレーニングやしつけなどにも根気よく向き合います。

バセット・ハウンド

皮のたるんだ胴体や、長い耳が特徴の小型犬です。フランス発祥の犬種で、狩猟犬として活躍していました。足腰はあまり強くないため、運動量が少ないのが特徴です。温厚で穏やか、のんびりとした性格のため、子どもやほかの動物とも一緒に暮らしやすいでしょう。

ビーグル

嗅覚が鋭く、エリザベス王朝時代をはじめ古くから狩猟犬として活躍してきた犬種で、短い被毛と大きな垂れ耳が特徴です。勇敢で好奇心旺盛なため、動くものを追いかけたり吠えたりすることが多いです。素直で従順な性格でもあるため、しつけによってコントロールできます。

ゴールデン・レトリーバー

長い被毛に大きな体を持つ、イングランド出身の犬種です。水辺に落ちた獲ものを回収する狩猟犬として活躍したことから、水に入るのを好みます。忍耐強く温厚、おとなしい性格で適応能力も高いです。家族と過ごすのが好きなため、子どもや高齢者がいる家庭でも飼いやすくなっています。

ラブラドール・レトリーバー

大きな体と、短い被毛が特徴の犬種です。泳ぐことが得意で、環境への適応能力も高くなっています。従順で賢く、人間とコミュニケーションを取るのも得意です。意思も強くさまざまなトレーニングを受け、盲導犬や介助犬、警察犬、救助犬などとしても活躍しています。

ブラッド・ハウンド

ベルギー原産の犬種で、たるんだ皮膚と筋肉質の体を持つ大型犬です。犬のなかでも特に嗅覚がすぐれているため、アメリカでは捜索犬としても活躍しています。威圧的で堂々とした風貌でありながら、温厚な性格です。動きものんびりで、多頭飼いにも向いています。

グレート・デーン

強靭な肉体と高い狩猟本能を持っている犬種です。野生のイノシシを狩る狩猟犬や、軍用犬としても活躍しています。大きな体と野性的な風貌ではあるものの、性格は繊細で従順、子どもにも優しいのが特徴です。運動量も一般的な大型犬と同等で、室内犬として飼うのに向いています。

垂れ耳犬種を飼う上で注意したい「耳の病気」

垂れ耳の犬種の犬は立耳の犬よりも耳の通気性が悪くなっています。そのため、垂れ耳だからこそかかりやすい耳の病気に注意しなければいけません。ここでは、垂れ耳の犬種を飼う上で注意したい耳の病気について解説します。

耳ダニ感染症

耳ダニ感染症とは、耳ダニが犬の耳に寄生し発症する感染症です。耳疥癬(みみかいせん)、ミミヒゼンダニ感染症とも呼ばれています。すでに耳ダニ感染症に感染している犬や猫と接触することで発症します。

耳ダニ感染症を発症すると、黒いワックスのような耳垢がたまり、激しい痒みなどが症状として出ます。犬が耳を激しく掻きむしってしまうため、ひっかき傷、耳血種、外耳炎などの原因にもなります。

耳血腫

耳血腫とは、犬の耳介に分泌液や血液がたまる耳の病気です。耳ダニ感染症やアレルギーなどの痒みで強く耳を掻きむしる、打撲、ほかの犬にかまれるなどさまざまな原因により発症します。

耳血腫を発症すると、耳介が熱をもって腫れ、痛みや痒みを伴うようになります。自然治癒もしますが、軟骨や耳の変形、軟骨の萎縮が起きる可能性が高いため、耳血腫を疑ったら、治療を受けさせましょう。

外耳炎

垂れ耳の犬種がもっとも発症しやすい耳の病気が、外耳炎です。耳垢に細菌が発生する、耳ダニが寄生する、全身性の皮膚炎と併発するなど、さまざまな原因によって発症します。

外耳炎になると、痛みや痒み、ニオイとべたつきのある耳垢が出るなどの症状が出ます。慢性化すると、皮膚が肥厚して外耳道を塞いでしまう場合もあります。慢性化、再発しやすいため、垂れ耳の犬種を飼うときにはとくに外耳炎に注意するようにしましょう。

外耳炎の慢性化、再発を防ぐためには適切な治療を行うことが重要です。次に、具体的な犬の外耳炎の治療方法について解説します。

犬の外耳炎の治療について

ここでは、垂れ耳タイプの犬種が特に注意したい外耳炎の治療方法や治療費について解説します。

治療方法

外耳炎の治療方法は、病状によって異なります。まずは耳の洗浄を徹底して行い、痛みや耳道の腫れを伴っているときには副腎皮質ホルモン剤の投与や、点耳薬で治療する場合が多くなっています。内服薬が処方される場合もあります。

外耳炎の原因が寄生虫の場合は、駆虫薬を全身投与します。耳洗浄や投薬による治療が難しい場合には、耳道を切除する手術を行うこともあります。

治療費の目安

外耳炎の治療費は、治療期間によって異なります。1回の受診でかかる治療費は診察、処置、処方などあわせて3,000円程度が目安です。外耳炎の治療にかかる通院期間は2~4週間程度になるケースが多くなっています。

愛犬の外耳炎を予防するには?

垂れ耳の犬種は外耳炎を発症しやすいため、日ごろから予防のための対策をしておきましょう。愛犬の外耳炎を予防するための方法やポイントを解説します。

日常的に耳をチェックする

犬の耳に赤みや腫れ、ニオイなどがないか日常的にチェックするようにしましょう。家庭でのチェックには限界があるため、月に1回程度、動物病院で耳掃除や耳のチェックを行うのも有効です。耳をめくっておく、専用のパウダーで乾燥させるなどのケアを併用するのもいいでしょう。

耳を清潔に保つ

外耳炎を防ぐためには、愛犬の耳を清潔に保つのが有効です。定期的に耳掃除を行うようにしましょう。ただし間違った方法で耳掃除をすると、耳を傷つけたり、逆に外耳炎の原因になったりする可能性があります。かかりつけの獣医さんの指導を受け、垂れ耳の犬への正しい耳掃除の方法を身につけておきましょう。

【垂れ耳犬種】自宅で耳掃除を行う場合の正しい方法

垂れ耳犬種の耳掃除方法として重要なのが、耳掃除の道具を奥まで入れない、耳を傷つけないことです。クリーナーをしめらせたコットンで、見える範囲のひだをやさしく拭いて耳掃除をしましょう。綿棒を使う場合、奥まで入れるのは厳禁です。みえる範囲をやさしく拭う程度で問題ありません。耳を拭いたあとは、しっかりと乾燥させるようにしましょう。

垂れ耳犬種の耳ケア|自宅で行う場合の正しい方法や注意ポイントを紹介

耳掃除などのケアを自宅で行う場合、強く拭き取ったりせず優しく行うようにしましょう。耳掃除を行う前に、内側の余分な被毛はカットします。ただし、耳の中の毛は抜けないため無理に抜かないようにしましょう。過度に耳掃除を行うと、耳の病気の原因となり逆効果です。2週間に1回程度を目安に、耳掃除を行うようにしましょう。

まとめ

垂れ耳タイプには性格や特徴の異なるさまざまな犬種がいます。垂れ耳は立ち耳よりも通気性が悪いため、外耳炎をはじめとした耳の病気にもかかりやすくなっています。耳掃除や定期的な耳のチェックを行い、耳の病気を予防しましょう。犬を迎えるにあたって環境を整えてあげることも重要です。

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