柴犬の室内飼い|メリット・デメリットや事前におさえておきたい6つのポイントなど解説

柴犬を飼おうとしている人の中には飼育場所について悩むケースもあるのではないでしょうか。この記事では、柴犬の室内飼いについて詳しく解説します。室内飼いするうえで知っておきたい柴犬の性質や室内飼いのメリット・デメリットなどを紹介します。柴犬を室内で飼う際の準備に役立ててください。

室内飼いするうえで知っておきたい柴犬の特徴

柴犬はもともと、狩猟犬や番犬として主に屋外で飼育されていましたが、近年では室内飼いも増えています。ここでは、室内飼いをする際におさえておきたい柴犬の特徴を解説します。

独立心が強い

日本犬の代表ともいえる柴犬は、野生動物に近い性質をもっているといわれています。野生で生き抜くために自立して食料を確保する必要があることから、柴犬の性格は独立心があり我慢強いことが特徴です。また、心を許している飼い主さんに対しては忠実ですが、あまりベタベタせず、ひとりでいる時間も大切にする傾向があります。

さまざまな環境に順応できる

もともと狩猟犬として活躍していたため、環境への適応能力が高いことも特徴です。寒さに強く、屋外で飼育していても体調を崩すことはほぼありません。ただし、暑さには弱いため、屋内外問わず高温多湿な環境は避ける必要があります。

運動量が多い

狩猟犬だった柴犬の特徴として、運動能力が高く、運動量も多いことがあげられます。運動量が少ないと、健康面に影響が出たり、ストレスになったりするため、毎日30分の散歩を2回行うなど、運動量に配慮が必要です。

抜け毛が多い

柴犬が寒さに強く暑さに弱いのは、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)のあるダブルコートの犬種であるからです。特に柴犬はアンダーコートの毛量が多く、年間を通して抜け毛が多めです。また、春と秋の換毛期には想像以上の抜け毛があるため、毎日のブラッシングや、抜け毛処理のための掃除が必要になります。

柴犬を室内飼いするメリット

柴犬の特徴を踏まえつつ飼育場所を判断できるよう、柴犬を室内で飼う主なメリットを解説します。

一緒に過ごす時間を多くとれる

独立心があり、ひとりの時間を大切にする傾向がある柴犬ですが、犬はもともと群れで生活する生きものです。屋外で、ひとりで生活するよりも群れのリーダーである飼い主さんと一緒に過ごすほうが、柴犬は安心します。適度な距離感を保ちつつも、柴犬と同じ空間で過ごせることは、飼い主さんにとってもうれしいことではないでしょうか。

健康管理しやすい

柴犬の室内飼いには、健康管理がしやすいメリットもあります。飼い主さんと柴犬が一緒に生活することによって、愛犬のちょっとした体調不良にすぐ気づけたり、ノミやダニなどから守ってあげたりすることが可能です。また、室内飼いなら環境管理もしやすく、柴犬の苦手な高温多湿を避け、快適な環境を整えてあげることもできるでしょう。

室内で柴犬を飼うデメリット

柴犬を室内で飼育することにはデメリットもあります。ダブルコートの犬種である柴犬は、抜け毛が多いため、ホコリやアレルギーの原因とならないようこまめな掃除が必要です。また、柴犬も飼い主さんも快適に過ごせるようしつけをしたり、トイレやベッドのような十分な飼育スペースを確保したりしなければなりません。

柴犬を室内で飼う前におさえておきたい6つのポイント

柴犬を室内飼いする際には、十分な準備や確認が必要です。事前におさえておきたいポイントを6つ解説します。

集合住宅で飼う場合には必ず事前に確認する

集合住宅の場合は、ペットの飼育ができるかを確認した上で飼い始めましょう。「ペット可」であっても、「小型犬のみ」「10kg以下」のような条件がある場合もあります。また、柴犬を迎えるために引越しを検討する場合は、「ペット可」物件だけでなく、ペットと一緒に生活するための配慮がされた「ペット共生型」の物件もおすすめです。

滑りにくい床にする

滑りやすい床は、ペットの腰痛や股関節痛につながる可能性があります。柴犬を室内飼いする前に滑り止めマットを敷く、保護のためのフロアコーティングをする、滑りにくい材質に床を張り替えるなどの対応をしましょう。フローリングの床なら、滑りにくくするだけでなく床を傷や汚れから守ることができるフロアコーティングがおすすめです。

トイレの設置

順応性の高い柴犬ですが、きれい好きな一面もあります。トイレを設置する際は、柴犬のきれい好きな性質を考慮しましょう。生活スペースとトイレが一緒になっていると、指定の場所でトイレをしない可能性があります。寝床とトイレをケージの中に一緒に置かず、生活スペースや寝床とトイレは分けて設置するようにしましょう。

柴犬のテリトリーとなる場所を作る

柴犬はテリトリー意識が強い犬種でもあります。柴犬のテリトリーとして、ケージを用意してあげましょう。また、柴犬は狭い穴ぐらを好む性質もあるため、ケージを用意する際は広すぎず、適度に動ける大きさのものを選ぶことがポイントです。適切な広さのケージがあることで、留守番中や就寝時も柴犬が安心して過ごせるでしょう。

室内飼いでも散歩や運動の時間は必ずとる

柴犬は、多くの運動量を必要とします。室内飼いであっても、運動量を確保できるよう、毎日の散歩をかかさないようにしましょう。柴犬にとって運動不足はストレスになります。室内で飼育していくなかで、噛みついたりおもちゃを壊したりするような態度が見受けられる場合、運動量が不足していないか確認することも大切です。

室内を適温に保つ

高温多湿が苦手な柴犬のために、気温や湿度にも気をつけましょう。柴犬にとって快適な室温は25~28度、湿度は50~70%といわれています。この範囲を超えそうな場合は、エアコンを活用して室内の気温や湿度を調整しましょう。また、寒さに強い柴犬ですが、室内温度が5度を下回る場合はヒーターなどを用意することをおすすめします。

抜け毛対策も必要

柴犬の抜け毛は、ダニの温床になったり犬アレルギーの原因になったりする可能性があります。毎日のブラッシングで抜け毛が落ちるのを減らし、落ちた抜け毛を取り除くための掃除を欠かさないようにしましょう。

室内で飼う柴犬に必要な2つのトレーニング

柴犬を室内で飼育するためにはトレーニングが必要です。ふたつの重要なトレーニングについて解説します。

服従トレーニング

服従トレーニングは、柴犬と飼い主さんが信頼関係を築くトレーニングです。子犬の場合は社会性を身につけさせるためにも行われます。

「座れ」といって犬の頭の上に食器を持ち上げ、腰を下げて見上げることができたら褒める、食べものを目の前に置いて座らせ、「待て」という合図で座ったまま待つことができたら褒めてご褒美をあげるなどをトレーニングします。忍耐強く教えていきましょう。

トイレトレーニング

柴犬は、室内での排泄を好みません。なるべく生活スペースから離れたところにトイレを設置しつつ、トイレトレーニングもしっかり行いましょう。最初のうちは失敗することもありますが、失敗しても怒らずできたら褒めることを心がけていれば、いずれ覚えてくれます。柴犬は賢いため、一度トイレを覚えるとほぼ失敗はないでしょう。

柴犬を室内で飼う場合の留守番について

柴犬を室内で飼育していると、ひとりで留守番させなければならないこともあります。柴犬の留守番について解説します。

長時間の留守番はストレスになることも

独立心の強い柴犬でも、長時間の留守番はストレスになる可能性があります。特に、飼い始めなど慣れない環境では長時間の留守番を避けるようにし、なるべく柴犬と長時間一緒に過ごせる時期に飼い始めるようにしましょう。また、子犬期は社会性を身につける大切な時期でもあります。できるだけ一緒に過ごすことが望ましいでしょう。

留守中の無駄吠えの対策方法

飼い主さんが近くにいないことによる分離不安から、無駄吠えしたりものを壊したりする場合もあります。柴犬が留守番中に問題行動を起こさず落ち着いて過ごせるよう、留守番をさせる前に、テリトリーを作ってひとり遊びに慣れさせておくようにしましょう。

愛犬の前から飼い主さんが姿を消し、2~3分後に姿を見せることを繰り返していくことで、「飼い主さんが不在にしても、必ず帰ってくる」と覚えさせることも大切です。

まとめ

最近では柴犬を室内飼いするケースも増えています。室内飼いをする際は、事前準備を行いましょう。特に、室内環境を整えることは、きれい好きな柴犬だけでなく飼い主さんが快適に生活する上でも重要なポイントです。

愛犬の床」は多くの施工実績があるフロアコーティングの老舗です。フローリングの傷や汚れを防ぎ、滑り止めにもなるフロアコーティングを検討中でしたら、ぜひお気軽にご相談ください。