犬も反抗期を迎えることがある|犬が反抗期を迎える年齢や行動、対処方法などくわしく解説

犬も人間同様、反抗期を迎えることがあります。この記事では、しつけができていたはずの愛犬がいうことを聞いてくれなくなって困っている人に向けて、犬の反抗期について解説します。反抗期の犬への接し方について説明しますので、ぜひ参考にしてください。

犬にも反抗期はある!

人間の若者と同じように、犬にも反抗期と呼ばれるような、飼い主のいうことをなかなか聞けない時期があります。ただし、犬の場合も人間と同じく、必ず反抗期があるわけではありません。反抗期を迎える時期は犬によってまちまちですが、小型犬の場合は生後4~6ヶ月ごろ、大型犬の場合は生後9~12ヶ月ごろであることが多いといわれています。

・反抗期になりやすい犬種

どの犬種においても反抗期になる可能性は否定できません。また、大型犬なのか小型犬なのか、雄雌どちらなのかによっても反抗期は異なります。反抗期が目立ちやすい犬種は、チワワやダックス、トイプードルといった小型犬、犬の中でも特に原始的な柴犬やコーギー、愛玩犬として知られるシーズーやペキニーズなどです。

・反抗期は何回くらい?

犬の反抗期は、一生のうちに1~3回ほどあるとされています。もちろん、小型犬と大型犬、個体によって、反抗期の回数は大きく異なります。反抗期の意味合いや状況も犬それぞれ違うため、反抗期の愛犬としっかり向き合うことが大切です。

・犬の反抗期はいつから、どのくらいの期間続くのか

ここでは、犬の反抗期はいつごろからどのくらい続くのかについて具体的に解説します。

・犬の反抗期が始まる年齢

第1反抗期(生後6〜10ヶ月ごろ)

1回目の反抗期は、生後6~10か月ごろとされています。この期間は、犬が今後受ける刺激やストレスを想定し、さまざまな場面に備えるための「社会化期」を経て「若歳期」と呼ばれる時期にあたります。成長期ともいえる時期で、身体やホルモンバランスが成犬に近づくことで、ものごとの感じ方や捉え方に変化が出てくるようになります。デリケートになる時期だけに唸る、吠える、噛む、といった反抗的な態度をみせる犬も出てきます。

第2反抗期(1歳半前後)

2回目の反抗期は、身体がほぼ成犬に近づく1歳半前後とされています。体力がついてできることが増えるのに加えて、自我がさらに発達する時期でもあり、唸ったり噛んだりといった反抗的な態度がより強くなる犬がいます。

第1反抗期に必要なケアができていれば、第2反抗期を迎えずにすむ可能性もありますが、まだ幼さも残っている分、いたずらや破壊行動に走る可能性も否定できません。

第3反抗期(2〜3歳ごろ)

3回目の反抗期は、心身ともに成熟する2~3歳ごろとされています。自我が発達することで、執着心や警戒心が生まれ、威嚇したり要求を強引に通そうとしたりするようになります。今までできていたようなコマンドをしない、わがままな行動をとる、といったケースや、他の犬や飼い主に吠える、などの行動も見受けられます。

・反抗期はどれくらいの期間続く?

反抗期がどれくらい続くのかについては個体差や飼い主の対処法の違いもあり、明確に定義することはできません。1か月程度ですむ場合もあれば数か月続く場合もあるため、犬としっかり向き合いつつ対処する必要があります。

犬の反抗期が起こる理由

なぜ犬の反抗期が起こるのでしょうか。ここでは、犬が反抗期になる理由として3つの側面を挙げ解説していきます。

自我が芽生える

人間が二次性徴期とときを同じくして反抗期を迎えるように、犬の反抗期も性成熟を迎えることで起こります。性成熟によって自我が芽生え、いろいろなものへのこだわりが生まれたり嗜好性などが定まったりします。これによって、今までもっていたような柔軟性が低下し、反抗的な行動を繰り返したり、要求を強引に通そうとしたりする姿が見られるようになるのです。

性ホルモンの影響

犬の「若齢期」は、身体が成犬に近づく時期です。身体が成熟することでホルモンバランスが変化するため、特にオスの場合はホルモンの影響下で反抗期特有の行動をとるようになります。これは、性ホルモンによって警戒心や闘争心、縄張り意識などが強くなることで、ものごとの捉え方が変化するためです。

社会性を身につける過程

反抗期が出てくる「若齢期」前にあるのが「社会化期」です。通常はこの時期に社会性を身につけて恐怖心などを克服していくのですが、うまく社会性が身につかなかった場合は、「若齢期」に過敏性や恐怖心が助長されてしまいます。そのため、恐怖心が強くなり、恐怖の対象から逃げる(脱走)、戦う(噛む)といった行動を起こすようになります。

犬の反抗期に見られる5つの行動

犬の反抗に見られる特有の行動とはどのようなものでしょうか。ここでは、反抗期の犬がとりがちな行動を5つ挙げ解説していきます。

・反抗的になる

思春期に入ると、犬の従順さがなりをひそめることがあります。飼い主の指示に従わず、反抗的な行動をとることが増えはじめます。対して、犬が普段関わらない人、飼い主以外の人からの指示には従順に従うケースもあります。

・こだわりや主張が強くなる

食べ物やおもちゃなど、自分のものだと認識しているものへのこだわりや主張が強くなることがあります。自分のしたいことへの執着が強くなり、散歩のルートに関しても自分の思いを通しがちになることもあります。

・警戒心が強くなる

他の犬はもちろん、飼い主に対する警戒心も強まり、噛んだり唸ったりする場合があります。おもちゃや食べ物などを無理に取り上げようとすると、それを守ろうとして噛みつくこともあります。

・食事をとらなくなる

何をするにつけても飼い主のいうことをきかない「イヤイヤ期」のような行動をとることがあり、食事をとらなくなるケースもあります。食べ物を受け付けないわけではない場合、おやつなど犬が好むものだけをあげる必要はありません。

・トイレを失敗する

きちんとトイレトレーニングをして、トイレの場所を覚えていたのに、反抗期に入ってからトイレを失敗することがあります。これは、ホルモンバランスの乱れが原因です。オスの場合は、マーキングが増えて家の中でおしっこをすることもあります。

愛犬が反抗的を迎えた場合はどのように接するか

愛犬が反抗期を迎えた場合はどのように接するのが正解なのでしょうか。反抗期特有の行動に対してどのように対処すればよいか、例を挙げて解説していきます。

・しつけに関する対応

「待て」や「おすわり」に従わない場合

「待て」や「おすわり」といった指示に従わない場合は、犬の集中力が高まり、学習しやすいタイミングを見極めて指示を出すように工夫してみましょう。ご飯やおやつをあげる前、お散歩をしているときなど、犬が楽しみにしていたり、「もっと構ってほしい」という気持ちに応えられるようなタイミングを選ぶことが大切です。

吠える場合

犬が何らかの要求をして吠える「要求吠え」の可能性があります。犬にとって不足していることがないかを考えることも大切ですが、その一方で、安易に応じたり、引いたりすると犬との上下関係が逆転してしまいます。吠えれば要求が通ると考えてしまわないよう、吠えている間は無視したり、トレーニングのご褒美として要求に応えたりする対処を心がけましょう。

唸ったり噛んだりする場合

唸ったり噛んだりといった行動をとる場合は、うろたえたり叱ったりせず、淡々と接するのがよいでしょう。飼い主が引いてしまうと、犬の反抗的行動がエスカレートする可能性があります。犬が唸ったり噛んだりする原因が飼い主の動作に連動している場合は、お座りやおやつなど何らかのアクションを起こす前に一呼吸おくようにするのもひとつの方法です。

お手入れや散歩を嫌がる場合

これまで楽しみにしていたお手入れや散歩を嫌がる場合は、タイミングや状況、道具などの見直しや、少しずつ丁寧に促す、といった方法を試してみましょう。決して無理に続けようとしないことが重要です。さまざまな方法を試した結果、なかなか状況が好転しないときは、犬の好むおやつで誘導する方法もあります。

・トイレを失敗する場合

トイレトレーニングを積み、これまで成功してきたのになぜか失敗するようになった場合は、怒ったり叱ったりせず、最初からトレーニングしなおすつもりで接してみましょう。飼い主が怒ることで、反抗期をより悪化させる可能性もあります。

トイレまでの距離や障害物、トイレの汚れなどが原因でトイレに失敗している可能性もあります。対策としてトイレ環境の見直しも必要です。

・ご飯を食べない場合

突然ご飯を食べなくなった場合は、反抗的な態度をとっている可能性のほかに、いつものフードに飽きていたり、運動量が足りなかったりする可能性もあります。健康状態が悪化している可能性も考えられるため、フードを変えたり、食事量を減らしてみたりすることで、様子を見るのもよいでしょう。

まとめ

犬の反抗期は自意識の芽生えやホルモンバランスの乱れなどが原因です。反抗期特有の行動が見られた場合には、この記事で紹介した対処方法を試してみてください。愛犬がトイレを失敗する、などでお困りの場合はフロアコーティングの施工を検討するのもおすすめです。

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