愛犬を長生きさせるための秘訣|犬の長生きのために避けたいことも併せて紹介

愛犬の長生きと健康は飼い主にとって共通の願いです。この記事では愛犬を長生きさせるための秘訣として、食事や接し方、さまざまなスキンシップの方法などを解説します。また、愛犬が長生きするために避けることや日常的に取り組めることも説明します。犬を飼うときの参考にしてください。

そもそも犬の寿命はどのくらい?

犬の平均寿命は12~15歳程度です。ただし、犬の寿命は犬種や身体のサイズにより異なり、大型犬よりも小型犬のほうが長生きするといわれています。なお、小型犬は10歳、大型犬は6~7歳でシニア犬と呼ばれるようになります。

室内犬と外飼いはどちらが長生きする?

室内犬と外飼いでは、室内犬が長生きする傾向にあります。外飼いの場合、気温の変化の影響を受けやすくなり、風邪をひくなど体調を崩したり病気になったりする可能性が高くなります。そのような理由から気温の変化の影響を受けにくい室内犬が長生きしやすいといわれています。

愛犬が長生きするための秘訣【その1】無理をさせない

愛犬を長生きさせるためには、無理をさせないことが大事です。散歩や食事の時間、子犬のころからの生活習慣を無理に守らせることは、シニア犬にとって負担になる場合があります。大切なのは、体調や体力にあわせて無理のない生活をさせることです。散歩の時間を短くしたり食事を少量で複数回にわけたりするなど、愛犬の状態にあわせて調整しましょう。

愛犬が長生きするための秘訣【その2】適切な食事を用意する

ここでは、愛犬が長生きするための秘訣として適切な食事についてご説明します。愛犬に無理をさせない食事を理解しましょう。

1.犬にとって適切な食事内容と量をおさえる

愛犬の食事は適切な食事内容と量をおさえることが大事です。基本の食事として、消化と吸収がいい食べ物を与えるようにしてください。具体的には良質なタンパク質を積極的に摂取して、脂肪分の多いものを控えるようにします。おやつの与えすぎにも注意が必要です。食事量は愛犬の年齢や体重により異なることも覚えておきましょう。

2.犬の年齢に応じた食事にする

愛犬の食事は年齢に応じたものを与えてください。生まれてから1年くらいまでの成長期、その後の成犬期、シニア期と、それぞれの成長段階に応じた食事にすることが大事です。年齢に応じた具体的な食事内容がわからなければ、獣医に相談する方法もあります。

成長期の食事

愛犬が成長期の時期は、しっかりとした骨や筋肉など身体をつくるために多くのカロリーと栄養が必要です。そのため、市販されている子犬用の高栄養なドッグフードを与えるようにしてください。また、原料や添加物にも気をつけながらドッグフードを選びましょう。

成犬の食事

愛犬の成長が落ち着いてきたら、肥満防止のために成犬用の食事に切り替えます。食事内容は良質なタンパク質を摂取して、脂質と炭水化物を控えるようにします。また、無農薬などの高品質で安全なものを中心にドッグフードを選んでください。

シニア犬の食事

シニア犬は内臓機能の低下などにより消化や吸収の能力も衰えます。そのため、消化吸収しやすく、安全で高タンパクな食事を心がけてください。食事を選ぶときは、必要な栄養を摂取できる総合栄養食のドッグフードがいいでしょう。

3.ドッグフードは開封後1カ月以内に使い切る

ドッグフードは開封した瞬間から酸化が始まります。愛犬に新鮮なものを与えるためには、開封後1カ月以内に使い切ることが望ましいです。購入する際は1カ月分のサイズを選ぶことがポイントです。

4.栄養補給はサプリメントなどを活用する

愛犬に多く摂取させたい栄養素は、普段の食事にトッピングを増やしたりやサプリメントで補充したりしましょう。シニア犬であれば関節や皮膚のケアなどの体調や体質にあわせてサプリメントを取り入れてください。

愛犬が長生きするための秘訣【その3】スキンシップをとる

愛犬とスキンシップをとることで、動く時間が多くなり筋力の低下を防止します。さらに、飼い主と触れあうことで愛犬は脳が活性化して老化防止にもつながります。愛犬とのスキンシップにはさまざまな方法があるため、以下でいくつかご紹介します。

テリントンTタッチ

テリントンTタッチとは、いつもとは違う撫で方をするスキンシップの方法です。マッサージのようにしっかりと揉みほぐすのではなく、軽く優しくタッチするように撫でることがポイントです。

いつでもどこでもできることがメリットで、身体のバランスや感情のバランスを整える効果が期待できます。愛犬の状態にあわせて取り入れることで、心身の健やかさを促進します。

プレイズタッチ

プレイズタッチとは、テリントンTタッチよりも気軽に誰でもできるスキンシップです。愛犬の身体の表面を穏やかに触れるタッチケアであり、体内ホルモンや神経伝達物質の誘発に効果があります。後頭部からしっぽまでの全身ストロークや首周りの皮膚がたるんだ部分を軽くつまむなどの方法があります。目覚めたときや寝る前など、日常生活の節目で行うと愛犬の身体や心がほぐれていきます。

パッシブタッチ

パッシブタッチとは、飼い主が触ることで、愛犬に温かさと安心感を与えるスキンシップです。愛犬の気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。特に難しいスキルは不要であり、愛犬の身体に手のひらをおくだけです。愛犬が好きな場所に手を優しくおくことで、気持ちが落ち着くでしょう。手をおくときは力を抜いて優しく置いてください。

マズルのストローク

マズルのストロークとは、口まわりを撫でるスキンシップです。末梢神経に触れることで愛犬の感情や情緒を安定させます。やり方は片手で顎をおさえて、もう一方の手は指を伸ばしたままで鼻先から耳の方に優しく撫でます。皮膚を引っ張るのではなく、優しくなでることがポイントです。左右両側を5回程度行うと効果があります。

アバロニのTタッチ

アバロニのTタッチとは、オキシンという愛情ホルモンを増加させて心や身体を癒すスキンシップです。愛犬の身体に手のひらを置いて、左回りに1周と4分の1の円を描くようにタッチします。愛犬の身体の皮膚を動かすように円を描くと、身体の痛みが和らいでいきます。タッチすることで飼い主の心も穏やかになるため、愛犬との良好な関係が築けるでしょう。

愛犬を長生きさせるために避けるべきことは?

ここでは、愛犬を長生きさせるために避けるべきことを説明します。飼い主自身が控える行動が含まれるため、しっかりと理解しておきましょう。

人間の食べ物を与えない

人間の食べ物のなかには犬に与えると悪影響なものが多くあります。たとえば、ネギ類には犬が溶血性貧血や血尿を引き起こす物質が含まれています。また、ネギ類を直接食べさせなくても、ハンバーグなどネギ類を含む食べ物を与えた場合にも愛犬の体調が悪くなる可能性があります。ほかにも、チョコレートや刺激が強い香辛料、鶏の骨、イカやタコなどは愛犬に与えないようにしてください。

ドッグフードは価格で選ばない

経済面を考えると、愛犬に与えるドッグフードもできるだけ安いものを選びたいものです。しかし、ドッグフードは安さだけで選ばないようにしましょう。愛犬が長生きするには、良質な食事が大切です。安さばかりを追及すると、安全性が低い原料のドッグフードを選んでしまうことがあります。価格だけではなく、原材料や添加物の種類に気をつけて購入することがポイントです。

犬の傍でタバコを吸わない

飼い主が喫煙者の場合は、犬のそばでタバコを吸わないようにしてください。人間と同様で愛犬の肺がんリスクが高まるなど、健康被害が生じます。犬が好奇心旺盛な場合、タバコの吸い殻を誤飲や誤食する可能性もあります。愛犬がタバコを誤飲や誤食すると、興奮や震え、下痢などの中毒症状が発生して最悪の場合は死亡も考えられます。

健康管理をしっかり行う

愛犬の健康管理はしっかりと行うようにしましょう。愛犬の健康状況を把握しないと、寿命を縮めることにつながりかねません。定期的な健康診断を受けることで、病気を見逃す可能性が低下します。また、予防接種をすると病気にかかりにくくなるでしょう。動物病院に通い、病院には愛犬の元気な状態を知ってもらうことも大事です。

愛犬の健康管理のためにおさえておきたい動物病院の選び方

動物病院の選び方は、相性などがあるため一概にいえません。しかし、電話応対や受付けの印象は院長の考え方が反映されるため、判断材料のひとつになります。また、緊急時や夜間にも頼れる動物病院をおさえておきましょう。獣医と愛犬の相性を高めるために、日ごろから病院のスタッフに慣れさせることも大切です。

犬の長生きにつながる日常生活における秘訣

ここでは、愛犬の長生きにつながる日常生活における秘訣を説明します。

適度な散歩や運動をさせる

愛犬にとっての散歩は、大切な運動の機会です。適度に運動をしないとストレスがたまって体調が悪化する可能性があります。時期により雨の日が続き散歩ができない場合もありますが、そのときは室内で運動を行いましょう。なお、犬種や身体のサイズにより必要な運動量は異なります。

散歩は犬種や年齢にあわせて調整する

散歩は犬種や年齢に応じて調整します。たとえば、1日2回30分以上や1日1回15分程度など運動量を調節してみましょう。シニア犬であれば足腰や心臓に過度な負担をかけないように、短時間の散歩を数回にわけると効果的です。愛犬の負担やストレスにならないような配慮を散歩の時間を決めましょう。

散歩に行かない日は室内でできる運動がおすすめ

天気や愛犬の年齢などにより散歩に行かないときは、室内で運動をさせるようにします。室内で運動させるときは、ボール遊びやおやつの空中キャッチ、おもちゃを使った引っ張りっこや脳を刺激するおやつ探しなどがおすすめです。ただし、室内遊びで愛犬の身体に負担をかけないように、滑り止め防止対策をした床で遊ばせるようにしてください。

犬が快眠できる環境を整える

愛犬の早寝、熟睡は長生きするために大事なことです。愛犬がしっかりと睡眠できるように、静かで暗めの空間を用意しましょう。特にシニア犬は早めの時間から熟睡できるように環境を整えてください。

室内外の温度差に気を付ける

犬は気温の変化が激しいと体調を崩しやすくなります。具体的には、室内外で7度以上の温度差があると、体調不良につながる可能性があります。急な温度差に注意をして、状況により服を着せるなどの対応をしてください。

シニア犬のシャンプーは短時間で終わらせる

シニア犬のシャンプーは、想像以上に身体へ負担をかけます。そのため、リンスインシャンプーなどを使って短時間で終わらせるようにしてください。また、トリミングショップを利用する際は、必ず愛犬の年齢を伝えるようにしましょう。

犬と環境を衛生的に保つ

愛犬と飼育環境の衛生面を保つことも、長生きにつながります。愛犬の体や毛が汚れていたらしっかりと汚れを落とすようにしましょう。犬用の寝具、部屋のカーペットなどは常に清潔にしておいてください。

まとめ

犬の寿命は12~15歳といわれています。長生きさせるためには、食事や運動などに注意することが大事です。愛犬の状況に応じて、食事内容を考えることや散歩の時間を考えることもポイントになります。雨の日が続いて散歩できない場合は室内で遊ばせる用意をしましょう。

室内で遊ばせるときは愛犬に負担をかけないように、床の滑り止め対策をしてください。「愛犬の床」では、滑りにくいフロアコーティングが可能です。施工実績も豊富にある老舗であるため、安心してご相談ください。