犬が穴を掘る理由とは?|対策方法ややめさせるときの注意点を解説

犬は、習性・感情表現・温度調節などの理由で穴を掘ります。ひたすら穴を掘る犬の様子が心配、穴掘りを止めさせたい、対処法を知りたいと考える飼い主さんは少なくありません。この記事は、室内犬の飼い主さんで、犬が穴を掘る行動について知りたい人向けに解説しています。穴を掘る理由や対処法なども詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

犬が穴を掘る理由1.習性

犬が穴を掘る理由は大きく習性・感情表現・温度調節の3つに分けられます。ここでは、習性について解説します。

巣穴があると居心地がよい

犬が穴を掘るのは、安全で快適な生活スペースを作るためであると考えられます。野生の犬は、敵から身を隠したり、安全を確保したりするために巣穴を掘ります。また、獲物をとらえるために穴を掘ったり、掘った穴に捕獲した獲物を隠したりする行動も見受けられます。

これらの行動は犬の習性であり、室内犬も本能として穴を掘る場合があります。犬が就寝前に穴を掘るような行動をしている場合は、寝床を整えていると考えましょう。

遊びが習慣化している

「穴を掘る」という遊びが習慣になっている可能性もあります。犬が楽しそうに穴を掘っている場合は、遊びの一環だと考えましょう。動物や食べもののにおいをきっかけに穴を掘り始め、掘っているうちに楽しくなって習慣化してしまったり、「食後に必ず穴を掘る」というように毎日のルーティンとして穴を掘っていたりする場合もあります。

複数の犬が一緒に住んでいる家では、ほかの犬の真似をして穴を掘り始めることも珍しくありません。

自分の存在を知らしめている

犬の肉球には汗腺があり、肉球で触れることによってマーキングできます。穴を掘る行動が、自分の臭いをつけるマーキングになっている可能性も考えられます。前足で穴を掘るだけでなく、排泄後に後ろ足で地面を蹴って土をまき散らすような動作をすることも、マーキングの動作です。

就寝前に穴を掘る行動には、巣穴をつくるほかに、穴を掘る際に舞い上がる自分のにおいを感じながら、安心して眠りたい気持ちもあるといわれます。

犬が穴を掘る理由2.感情表現

犬が穴を掘る2つ目の理由として、感情表現があげられます。どのような感情をあらわしているのかについて解説します。

ストレスを発散したい

就寝前に環境を整えるための穴掘り程度ではなく、ソファが破けるほどに穴を掘るような場合は、ストレスが原因となっている可能性があります。散歩が少ない、遊んでもらえない、ひとりで留守番が多い、おもちゃがないなど、生活環境が満たされないと犬はストレスを感じます。

カーミングシグナルといわれる前足や後ろ足で地面をカリカリ掘るような行動がある場合は、犬にストレスがあり、気持ちを落ち着かせようとしています。

常同障害を引き起こしている

常同障害とは、犬が病的なまでに同じ行動を何度も繰り返す状態のことです。不安やストレスを解消するために行っています。穴を掘り続ける、自分の尻尾を追いかけ続ける、足先を舐め続ける、光を目で追い続けるなどの行動が見られる場合は、常同障害を疑いましょう。

常同障害は、原因となっているストレスや不安を取り除ければ、改善できる病気です。犬の穴掘りが心配で常同行動の可能性がある場合は、獣医師に相談するとよいでしょう。

満足している

ストレスで犬が穴を掘るのと反対に、「満足している」「楽しい」といった気持ちを表すために穴を掘っている場合もあります。お腹がいっぱいになって満足した、思い切り遊んでもらって満足してテンションが上がったような場合、気持ちを抑えきれなくなった犬が、思わず穴を掘ってしまうことがあります。

穴掘り行動がまったく見られなかった犬が、楽しそうに穴を掘るほかの犬を見て、真似するケースもあります。

飼い主さんの気を引きたい

飼い主さんから見える場所で穴を掘っている場合は、飼い主さんの気をひきたいと考えている可能性があります。犬は、穴掘りをすると「かわいい」と喜んでもらえたり、「コラ」と怒られたり、飼い主さんが声をかけてくれると覚えていると考えられます。「退屈」「つまらない」という理由から、暇つぶしのために穴掘りをする場合もあります。

老犬の場合は認知症・分離不安症の可能性がある

老犬の場合、認知症や分離不安症のような病気が原因となる可能性があります。分離不安症とは、飼い主さんの不在によって引き起こされる不安障害です。飼い主さんの不在時に、以下のような行動が見られます。

  • 下痢や嘔吐
  • 無駄吠え
  • 破壊行動
  • 自傷行動

飼い主さんの在宅時には、以下のような行動が見られます。

  • 帰宅時に喜んでおしっこをする
  • 飼い主さんの後ろをついて歩く
  • 外出しようとすると大声で吠える

病気の疑いがある場合は、早めに獣医師に相談しましょう。

犬が穴を掘る理由3.温度調節

犬が穴を掘る3つめの理由に、温度調節があります。体温調節が苦手な犬は、夏は暑さをしのぐため、冬は暖をとるために本能として穴を掘ることがあります。屋外を散歩中に穴を掘ってお尻を沈めているようなら日陰や涼しい場所で休ませる、冬であれば温めてあげるなど、犬の様子を見ながら対応してみてください。

犬が穴を掘るときの対策方法

犬の穴掘りは本能として自然な行動であるため、無理に辞めさせる必要はありません。しかし、飼い主さんが困っていたり、ストレスや病気を理由に犬が穴を掘ったりしている場合は、適切な対応が必要です。犬が穴を掘る理由を探り、原因にあった対応をとりましょう。ここでは、習性・退屈・ストレスを原因に穴を掘るときの対処法について解説します。

穴掘りしてよい場所を提供する

掘る頻度が多い、掘り方が激しいなど気になる点がなければ、犬は習性として穴を掘っていると考えられます。気になる頻度でなければ、穴掘りをしてよい遊び場を用意しましょう。屋外なら犬が掘っていい場所を決め、犬の前でそこにおもちゃを埋めます。埋めたおもちゃを犬が掘り出したら褒めることを繰り返すと、そこが遊び場だと認識します。

室内ならば、汚れたり破れたりしても構わない毛布やタオルを置いた場所で、飼い主さんが穴を掘るしぐさを見せるとよいでしょう。

穴掘り以外の楽しい遊びをする

犬が退屈だったり暇を持て余していたりするために穴を掘っている場合は、違う遊びに気をひくようにしましょう。飼い主さんが一緒に遊んであげる、ボールやおもちゃを与える、おやつ探しや引っ張りっこのように犬が喜ぶ遊びをするなど、穴掘り以外にも楽しい遊びがあります。別の遊びを犬に教えてあげることで、穴掘りから注意をそらせられます。

生活環境を見直す

ストレス発散や常同行動による犬の穴掘りは、精神的なストレスが原因です。生活環境を見直し、犬のストレスや不安を取り除きましょう。犬が思いきり遊べる環境を整える、十分な運動量を確保する、遊びの質を変えるなどの方法があります。

また、飼い主さんとのコミュニケーションを見直す、飼い主さんの近くにいられるようにリビングに巣穴に見立てたクレートをおくこともおすすめです。クレートは輸送時にも使われる屋根のついた箱型のハウスです。

犬が穴を掘る行動をやめさせるときの注意点

犬が穴を掘るのは、本能から引き起こされる自然な行動です。感情的に叱ったり無理に辞めさせたりしないことが大切です。穴を掘って床や家具、花壇などを破壊されるからといって叱れば、「穴を掘ると飼い主さんが構ってくれる」と勘違いしたり、無理に止められることがストレスになったりする可能性があります。

穴掘り中は無視して止めたら褒める、感情的に怒って恐怖やストレスを与えないなど、適切な対応を心がけましょう。

まとめ

犬が穴を掘る理由として、習性・感情表現・温度調節の3つがあげられます。無理に止めさせたり、感情的に怒ったりしないよう注意し、穴を掘る原因にあわせて適切な対応をしましょう。室内飼育の場合は、穴掘り行動で床にも傷がつく可能性があります。床の傷をつきにくくするためのフロアコーティングも検討してみてください。

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